ゲーマーは目的を持てばポジティブになれるらしい
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はじめに
こんにちは。かーちゃんです。
今大学でゲームについて色々調べていて、その中で面白い本を見つけました。
全部で約550ページある超分厚い本。私は大学の図書館で借りたのですが、これが面白かった!
著者について
著者のジェイン・マクゴニガルさんはゲームデザイナーであり、代替現実ゲームの研究者でもあります。(代替現実ゲームというのは、現実を舞台にしたゲームのことだそう。リアル脱出ゲームなどもそうですし、実際の家事などを「クエスト」に見立ててどんどん経験値を貯めるゲームなどもあるんだとか。)
ジェインさんは根っからのゲーマーだそうで、本の中にも米国のゲームはもちろん、「メイドインワリオ」などの日本のゲームの名前も多数出てきます。
この本について
この本は、「ゲーム」のポジティブな要素を用いれば現実をもっとより良くできるのではないか?ということについて書かれています。
ゲームが楽しいと思われる理由は何か?4つ挙げられています。
- ゴールがあること
- ルールがあること
- フィードバックがあること
- 自発的に参加していること
1の「ゴールがあること」
例えば、ポケモンなら「チャンピオンになる」とか。
小さいゴールならモンハンの「ターゲットのモンスターを討伐or捕獲する」とか。
2の「ルールがあること」
ポケモンならチャンピオンになるまでのルートが決められていて、開始直後にチャンピオンに挑戦することはできません。
他にも一見なんでもできそうなゲームでも、プレイヤーの体力や時間に制限があったり、全てが無限ということではありませんよね。
3の「フィードバックがあること」
ポケモンなら自分のポケモンが強くなるにつれ、出てくるトレーナーや野生ポケモンが強くなっていて、確かにチャンピオンに近づいてるのがわかりますよね。
また、ぷよぷよなどのパズル系ゲームも、おんなじぷよを揃えると一気に連鎖して消えていくとか、わかりやすいフィードバック!
4の「自発的に参加していること」
上の1、2、3を理解した上で、誰かから強制されるわけでもなく、自分で面白そう!と自発的に参加していること。
誰かから強制されたらたとえゲームでも面白くないかもしれませんね。
「だらだらしたい」時は「現実逃避したい」時
上の4つの要素を踏まえた上で。
なんだか無性にだらだらしたいときってありませんか?
何にも考えずただぼーっとテレビを見たり、インターネットを眺めたり。
ジェインさんによると
意識的に気軽な楽しさを求めている時、普通は何か嫌なことを切り替えようとしている状態
何か受け身で楽しめるエンターテイメントや、あまり夢中にならなくて良い活動によってそれまでに受けた刺激や打ちのめされた気持ちに対してバランスをとっている
「ネガティブな現実逃避」ですね。
でもこれは、楽ではあるけどさらにストレスを悪化させる可能性もあります。
気軽な楽しさを得ようとするとストレスや不安がそのまま退屈や憂鬱に変わってしまう
ではどうすればいいか?
それは、「ハードな楽しみ」を求めること!
ハードな楽しみとは、いわゆる「いいストレス」のこと。
自分にとって、耐えられないほどではない難易度のことに真剣に打ち込むことです。
悪いストレスといいストレスは「ストレス」という点では同じですが、心の捉え方が違うんだそう。
悪いストレスは、それから逃げようと過食、喫煙などに走りがち。
でもいいストレスは、何かに打ち込みたいとか、人と関わりたいとかの「楽観的な元気さ」を生み出してくれるんだそう!
確かにゲームをしていると、もっとやりたいとか、おんなじゲームをしている人のコミュニティが気になったりしますよね・・・!
アメリカでは企業の重役の方が、周りからの重圧やプレッシャーなどの「悪いストレス」を休憩時間に軽めのパズルゲームをすることで「いいストレス」に変えてうやる気を出したりしているんだとか。
つまり、「目的を持って」「時間を決めて」ゲームをするのがゲームとうまく付き合うコツ!
私も高校生の頃とか、1時間だけゲームしてその後勉強してたけど正解だったのかもしれません。
おわりに
ゲーム使ってポジティブに生きるってすごい魅力的な考えだなぁ、と。
ジェインさんの2冊目の本「スーパーベターになろう!」はより現実にゲームを取り込んだ内容になっているそうなので、こちらも読みたい。
ではまた!